クラニオは、ジャッジしない。
2017年 08月 19日
世の中においても、自分の身のまわりにおいても、日々ほんとうにさまざまなことが起こります。
そして私たちは、人や事象の一つひとつに、執拗なまでにジャッジを下しています。
いい/悪い
好き/嫌い
許せる/許せない
正しい/間違ってる
デキる/デキない
可愛い/可愛くない
ステキ/ダサい
美味しい/いまいち
などなど
それこそ目の前のありとあらゆることを、無意識のうちに条件反射でジャッジ。
そしてジャッジするって、ある意味、気持ちいいことで、それがちょっと曲者だったりもするんです。
特に自分こそが正しいと正義を叫んだり、誰かや何かを間違っていると指摘するときは、妙にスカッとして、それがクセになってしまう…。
だけど。
残念なことに、ジャッジすることを続けていると、自分の心がだんだん疲弊してきます。
なぜなら他人にジャッジを下すと、自分にもジャッジを下すことになるから(ジャッジが下されるから)。
自分の心の平和と健康を守りたいなら、とにかくジャッジすることをやめて、いま自分がすべきことを無心で行う、これに尽きるのかもしれません。
(もちろん、自戒も込めて書いています。最近、またちょこちょこツイッターを見るようになって、そうしたら、正しいことを正しいと叫びたい衝動、世の中に対する怒りの衝動が抑えられなくなってしまって。いけないですね。苦笑)
実はクラニオは、ジャッジをしないワークです。
目の前に横たわる人がどのような状況であっても(たとえ、その方のどこがどのように悪いのかをはっきりとわかっていなくても)、その方の治癒力を信頼し、安心感のある触れ方で手を触れて待つ。
それだけで、その方に必要な治癒(自己調整)は内側から自然と湧き起こってきます。
あなたのここがこう歪んでますね、だからこっちにこう治しましょう、とか、施術者側のそういうジャッジさえ、不要だったりします。
指摘すべき何かを見つける必要もありません。
生命というものは本来、ジャッジなど下されたくないのだと思います。
ここにあなたが存在するだけでいいという、生命に対する究極の尊重こそが、その生命を生かし、生き生きと光り輝かせてくれる。
日々いろいろなことに心を揺り動かされたりもしますが、できるだけクラニオをしているときのようなニュートラルの状態でいたいものです。
そしてその波動が伝播して、この世界に生きる一人ひとりの心の平和につながるといいなあ、と、いうようなことをつらつらと考えながら、クラニオをしています。
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