腰痛を読んで治す② 〜『「体を温める」とすべての痛みが消える』〜

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私は治療目的でクラニオを行っておりません。
治せるのはほかの誰でもなく、やはり本人ご自身だから。
とはいえクラニオが不調や病を癒し、治っていくための大きなサポートになるのは事実です。
そして実際に、不調をお持ちのかたや病院で病名のつく診断をされたかたにも、時々お越しいただきます。
そのようなときには、スムーズに快方に向かわせるために、ご自宅で行ってみてほしいことをアドバイスさせていただいています。

筋骨格系の不調では、腰痛とヘルニアにお悩みの方にお越しいただく機会がとても多いのですが、そのアドバイスのひとつとして、私はもっぱら「温め」を推奨しております。
クラニオ後に好転反応で痛みが生じた場合に、その場ですぐに温めを始めていただけるよう、貼るカイロや湯たんぽも常備しています。

写真の本『「体を温める」とすべての痛みが消える ー腰痛、ひざ痛、股関節痛、間欠性跛行が治った!ー』は、なぜ痛みには「温め」がいいのか、ということが、極めて理論的に且つわかりやすく書かれていて、おすすめの良書です。

長年痛みを治すことができていないかた、同じところに何度も繰り返し痛みが生じているかたには、読書をお願いすることもあるのですが、この本も課題図書のひとつ。(もう1冊は以前ご紹介した『人生を変える幸せの腰痛学校』です。)
そうです! うちは、読書させるクラニオROOMです。笑

「笑」なんて無邪気に書いていますが、読書、お勉強、とっても大事です。
繰り返し言いますが、治せるのは医者でも薬でもセラピストや施術家でもなく、ご自分自身なのですから。

過去記事もお読みいただいているかたなら、ご理解いただけると思いますが、不調を生じさせている原因は日常の生活習慣や体と心の使い方にあります。
そこを改善せずに、腕のいい(と言われる)施術家さんに一時的にサクッと治してもらっても、またしばらく経つと再発します。
(クライアント想いの施術家さんは、自宅ケアのアドバイスを必ずしてくれるはずです。)

本気で治すと心に決めたなら、それなりの勉強はしていただきたいのです。
なぜなら、言われるがままにただ漫然と行うのではなく、なぜこうするのがいいのかを頭でしっかり理解した上で行っていただくほうが、より早く結果が出るからです。
「なるほど、これなら治せそう!」→「自分で治す!腰痛持ちはもうやめる!」と、心に決めていただくことがもっとも大切です。
逆を言えば、これができないかたは、治したくない理由がある、ということかもしれません。
ご自分の心に、どうしたいのかをしっかり問うていただきたいです。


腰痛、ぎっくり腰、膝痛、椎間板ヘルニア、頚椎ヘルニアなどなど、痛みを生じる疾患はたくさんありますが、なぜ痛みが生じているかということについては、これまでは、骨格に歪みが生じたことにより神経を圧迫してしまい、痛みが生じている、という考え方が一般的(常識)でした。

ですがこの本では、『痛みの原因は「かたち」にあるのではなく、血液循環の低下に代表される「はたらき」の異常にある。』と説いています。
つまり、「かたち」の異常が痛みの原因であるならば、腰が曲がっているけれど腰が痛くないおばあちゃんもいる、という事実は一体どういうことなのか?ということです。

正常な関節なら、関節の中に遊びがあり、滑る動きがある。
しかし間違った姿勢・体の使い方により、関節周囲の筋肉がこわばってしまい(血流低下)、痛みが生じている。
これが、この本の著者による考え方です。

また、世界的な免疫学の権威であった安保徹先生による、『痛みは治癒反応である』という考え方も、もうひとつ重要な視点になっています。
治すために燃やして片付けてしまいたいものがあるから、そこに血流が集まり、修復に必要な成分が運ばれてきて燃え盛っている(=これを炎症と捉える)のであって、それなのに冷やして血流を止めて(=炎症を鎮めて)しまっては、完全な修復作業ができない(→いずれまた再発)、という風に考えます。

この辺りの詳しい説明はこの本に書かれていますので、ぜひお読みになってお勉強していただきたいのですが、以上のことからこの本では「痛みは温める」という対処法を推奨されています。
(ちなみに、温かければいいなら、温湿布でもいいんでしょ?と思われるかもしれませんが、温湿布も消炎鎮痛剤が入っていますのでやめていただいたほうがいいです。)


この考え方にとても納得がいったことと、私自身、昨年から軽い頚椎ヘルニアを患い、いろいろ自分の体で実験してみた結果、「湯たんぽやカイロで温める」ことと「こわばってしまった筋肉をほぐすエクササイズをすること」、この2つが痛みの改善に大きく役立ちました。

ちなみにクラニオは「血流をよくして患部および全身を温めることができる」という点と「筋肉のこわばりをほぐすことができる」という点で、有効に働きます。
そのほか内分泌系(ホルモン)や神経伝達をスムーズにする点でも、治癒への相乗効果をあげています。
また、全身の体液循環が良くなることで、細胞の働きを支えているミトコンドリアを元気にさせることができる、というのも大きなポイントです。


以上のことから、筋骨格系の痛みにはクラニオと並行して、自宅でのカイロや湯たんぽでの温めと筋肉のこわばりをほぐすエクササイズをアドバイスさせていただいています。


うーん、なんだかうまく説明できているのか、ちょっと自信がないですが(汗)、この本をお読みいただければ一発でご理解いただけると思います。
またこの本には、生活習慣で気をつけてほしいことも、うまくまとめられています。
大いに参考になるかと思います。


痛みに悩まされている方、ぜひぜひクラニオセッションをまずは4回を目安にお受けいただき、ご自宅での温めを徹底して行ってみてください。
ちなみにエクササイズの内容については、お一人おひとりに合わせて具体的にご紹介させていただいております。


それにしても、頚椎ヘルニアを経験して、腰痛はじめ痛みに悩まされている方のお気持ちがとてもよくわかるようになりました。
身を以て知ることは必要ですね。
いまとなっては、そのために頚椎ヘルニアになったような気がしています。






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by tabicranio | 2018-09-19 00:01 | ・そのほかの健康法や健康本

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